今や大人気のインドのゴア地方のカレー「ポークビンダルーカレー」。
インドの西部にあるゴア地方は、以前ポルトガル領だったため、西洋の文化が食文化にも影響し、肉をトマトと赤ワインで煮込んだ料理をカレーに取り入れたものがポークビンダルーカレーです。
今回は豚肉ではなく牛肉で作ってみました。
牛肉と赤ワインの相性は言うまでもありませんね。
カレーというより煮込み料理のような仕上がりながら、しっかりスパイシーなビーフビンダルーカレーのレシピをご紹介します。
ご飯にはもちろん、パンにも合うおいしいカレー。
西洋と東洋の食文化が混ざり合ったカレーを日本の食卓で食べる・・・。大げさに言うとシルクロードを旅した気分?なカレーを是非作って食べてみてください。
ポークビンダルーカレーについては以前書いた記事に載せていますのでご参照ください。
赤ワイン煮込みのようなビーフビンダルー インドカレーの肉について
インドカレーのレシピでよく使われているのは、鶏肉や羊肉、魚、エビ、豆など。
あまり豚肉や牛肉はないように思いますが何故なのでしょうか?
ヒンドゥー教徒が多いインド
国民の多くがヒンドゥー教徒のインド。
ヒンドゥー教では牛は神聖な生き物なので、基本的に牛肉は食べません。
そして、豚は「不浄」とされているため豚肉も食べません。
ただ、豚は食べてはいけないというのではなく「汚い」から食べないということらしく、全く食べないわけではないそうです。
というわけで、必然的に鶏・羊・ヤギなどを食べることが多いという訳です。
ベジタリアンの割合が世界一
インドはベジタリアンの割合が世界一だそうです。
カレー専門店ではベジカレーとノンベジカレーが選べますが、それはこういう理由からだったのですね。
厳格なヒンドゥー教の方は肉を一切食べないそうです。
キリスト教徒の多いゴア地方
そんなインドで、なぜゴア地方の名物料理が豚肉を使ったポークビンダルーカレーなのでしょうか?
それは、日本でも有名なフランシスコ・ザビエルの眠る地で、キリスト教徒が多いことが関係しているようです。
キリスト教では豚肉を食べることを禁忌としてないので、キリスト教が広まるとともに、ポルトガルの食文化も広まっていったようです。
日本では何でもOK
日本でインドカレーを作る場合、特別な宗教に入っているとか、ヴィーガンでもない限り、どんなお肉を使ってもOKですよね。
好きなお肉を使ってどんどん作りましょう!
赤ワイン煮込みのようなビーフビンダルーカレー レシピ
ビーフビンダルーカレー 材料2人分
- 牛肉(カレー用) 200g
- 玉ねぎ 1/2個
- ニンニク・生姜 各1かけ(すりおろす)
- 赤ワイン・酢 各25㏄ (赤ワインビネガー50㏄でも)
- カットトマト缶 1/2缶
- シナモン 1かけ
- 鷹の爪 1本
- パウダースパイス
- コリアンダー 小さじ2
- ターメリック 小さじ1/4
- チリパウダー 小さじ1/4
- クローブ 小さじ1/4
- カルダモン 小さじ1/2
- 水 200㏄
- 塩 小さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 油 大さじ2
牛肉はカレー用の角切りでいいです。
今回はバラ肉の中落を角切りにカットして使いました。
中落は骨肌の肉で、ちょっとスジがあって硬いけどおいしいお肉です。
ビーフビンダルーカレー 作り方
下準備
- 赤ワイン・酢・ニンニク・生姜・パウダースパイス・塩・砂糖と牛肉をマリネして冷蔵庫で一晩おく
- 玉ねぎはみじん切りにする
作り方
- フライパンに油とシナモン、鷹の爪を入れて弱火で加熱する
- 香りがたってきたら玉ねぎを入れ、強めの中火で加熱する
分量外の塩を少々入れ、あまり触らず焦げ目をつける
- トマト缶をいれ、ねっとりするまで水分を飛ばす
- 牛肉とマリネ液をいれ中火で肉の色が変わるまで加熱する
- 水を入れ、10分ほど煮る
- とろみがついて肉に火が通ったら塩で味を調え完成!!
赤ワイン煮込みのようなビーフビンダルーカレー 実食
白米と玄米を半分ずつで炊いたご飯にかけて食べました。
マリネしておいたので、お肉が柔らかく、そんなに煮込んでなくても煮込み料理のようなごちそう感。
でも、クローブとシナモンがほんのり香り、しっかりスパイシー。
極上のカレーができました。
やっぱり牛肉はおいしい!
安いお肉でも、リッチな味わいです。
ご飯だけではなく、パンにも合います。
付け合わせは、カレーの定番ライタを添えて。
ライタはヨーグルトにコリアンダーパウダーと塩をちょっと入れて、紫玉ねぎやキュウリ・トマトなどを混ぜます。
フルーツをあえてもいいですよ。
簡単に作れるので、是非添えて混ぜながら味変してください。
リッチでスパイシーなビーフビンダルーカレー、是非作ってみてください。
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