スーパーの精肉担当として働いていた私ですが、そのつてで豚バラ軟骨が入荷した時に連絡してもらい、カレー用に小振りにカットしてもらっています。
豚バラ軟骨とは軟骨がついた豚バラ肉の一部で、軟骨はそのままでは硬くて食べられませんが、長時間煮込むことで牛筋や手羽元の関節部分などのように食べることができます。
ソーキやパイカとも呼ばれています。
そう、ソーキそばや、パイカカレーに使われているお肉なのです。
今回は豚バラ軟骨を圧力鍋でトロトロに煮て、パイカカレーを作りました。
カレーの中で一番好きなパイカカレー。
多少手間はかかりますが、とっても美味しいのでぜひ作ってみてほしい!
ポイントは軟骨が透明になるまで煮込むことと、ゆで汁を捨てないことです。
それではレシピです。
軟骨トロトロのパイカカレー 材料
材料2人前
- 豚バラ軟骨 200g
- 豚バラ軟骨の煮汁 200cc
- 玉ねぎ 1/2個(今回は小振りの新玉1個)
- ニンニク・生姜 各1かけ
- トマト水煮缶 1/2缶
- オリーブオイル 大さじ2
- 鷹の爪 1本
- クミンシード 小さじ1/2
- コリアンダーパウダー 小さじ2
- チリパウダー 小さじ1/4
- ターメリック 小さじ1/4
- 塩 小さじ1
- 砂糖 小さじ1/2
- 重曹 一振り(下茹で用)
こちらが豚バラ軟骨です。
これくらい細かく切ってある方がいいです。
大きいのしかなければ頼めば切ってくれると思います。
軟骨トロトロのパイカカレー 作り方
では作っていきますが、まずはパイカの下ゆでから。
ここが一番大事な工程です。
パイカカレーの下準備
鍋に湯を沸かし、豚バラ軟骨の下茹でをして余分な脂と灰汁をとります。
お湯が沸騰したら豚バラ軟骨を入れます。
この時、重曹を少し入れるとお肉が柔らかくなり、灰汁も一気に取れます。
こんな風にブワーっと泡がふきあがります。
この泡を一気に掬い取ればOK。
ザルにあげてお湯を切ります。
次は圧力鍋へ。
まだまだ軟骨が白く硬い状態。
かぶるくらいの水を入れて圧力鍋で50分煮ます。
途中、水がなくなったら怖いので、少し多めに入れました。
我が家の電気圧力鍋では肉類の煮込みが最長25分なのでタイマーが切れたら続けて25分にセットし、合計50分煮込みました。
50分後、タイマーが切れたら自然に圧力が抜けるのを待ちます。
そして蓋をOPEN!
これくらい軟骨が透き通ったらできあがり!
骨とは思えないくらい柔らかくプルプルです。
この時、ゆで汁は捨てずにとっておいてください。
豚バラ軟骨のうまみが詰まったおいしいスープです。
もし、圧力鍋がなくて普通の鍋で煮る場合は数時間かかります。
近くのカレー屋さんは8時間煮るそう!
肉の量やどんな鍋で煮るかでも違ってきますが、コトコトじっくり煮てください。
パイカカレーの作り方
では、カレーを作っていきます。
- 玉ねぎは粗みじん切り、ニンニク・生姜もみじん切りにする
- フライパンにオリーブオイルを入れ、鷹の爪を入れて火をつけ、弱火で20秒してからクミンシードを入れる(テンパリング)
- クミンシードからシュワシュワと小さい泡が出てきたらニンニク・生姜をいれ香りが立つまで炒める
- 強めの中火にして玉ねぎを入れ、少量の分量外の塩を入れて焦げ目がつくまで炒める
- トマト水煮缶を入れ水分が飛んで油がにじんでくるまで煮詰める
- 一度火を止め、コリアンダーパウダー・チリパウダー・ターメリックを入れて全体を混ぜ、煮込んだ豚バラ軟骨・豚バラ軟骨の煮汁を入れて中火で煮る
- 10分ほど煮て、少し煮詰まってとろみがついたら塩と砂糖を加える
- 味をみて塩が足りなければ少しずつ足す
- ちょうどいい塩加減になれば火を止めて出来上がり!
ポイントを押さえて軟骨トロトロ旨味たっぷりの激うまパイカカレーを作ろう!
豚バラ軟骨の下茹でがきちんとできたら後は普通のスパイスカレーと同じ作り方です。
初めに書きましたが、ポイントは2つ
- 豚バラ軟骨の軟骨が透き通るまで煮込むこと
- 豚バラ軟骨の煮汁を捨てずにカレーに使うこと
この2つさえ押さえたら、旨味たっぷりのトロトロ・プルプルのおいしいパイカカレーが出来上がります。
家族にも大好評!
パイカカレーはお店でしか食べられないと思ってるかもしれませんが、家でも美味しいパイカカレーが食べられるんです。
ちなみに下茹でをする時に重曹を使いましたが、牛すじを煮るときにも使うと早く柔らかく煮えますよ。
お試しください。
スーパーで豚バラ軟骨を見かけたときは、迷わず購入してパイカカレーを是非作ってみてください。
きっとリピートしたくなる美味しさです。
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