6月も後半にさしかかり、庭に植えた夏野菜たちがそろそろ収穫できそうです。
実家からもトマト・キュウリ・ピーマン・ナス・セロリなどが採れ始めたので取りに来てくれと連絡があり、頂いてきちゃいました。
気温も連日30℃を超え、梅雨を通り越して夏気分♪
スパイシーで野菜がたっぷりのカレーが食べたくなりました。
そんな時にぴったりなカレーがあります。
「チェティナード塩チキンカレー」。
ちょっと聞きなれない名前ですが、とってもおいしいチキンカレーです。
バターチキンカレーが濃厚でこってりした冬のカレーなら、チェティナード塩チキンカレーは水分少なめの素材の味を生かした夏のカレー。
シンプルながら驚くほどしっかりした味付けのカレーです。
夏野菜でおいしくなるチェティナード塩チキンカレーとは
南インド東部チェティナード地域
チェティナードとは、南インドの東側にある地域の呼び名で、ケララ地方の反対側に位置しています。
この地方には昔、商人がたくさんいて、外貨を稼ぐために海外へ渡って色々な国の食文化を持ち帰り、独特なチェティナード料理をつくりあげたそうです。
塩チキンカレーもその一つ。
塩チキンカレーといっても、塩だけで味付けする訳ではなく、普通はガラムマサラなどの風味の強いスパイスを加えるのですが、このカレーは比較的おだやかな風味のスパイスだけを組み合わせて使うことから、シンプルな味のカレーということで塩チキンカレーと呼ばれているそうです。
とはいえ、十分辛くてスパイシーですので、ご心配なく。
ほのかな甘さのフェンネルシード
このカレーにはフェンネルシードを使います。
フェンネルといえばハーブの一種で、フレンチなどの魚料理に葉っぱが添えてあるイメージですよね。
カレーには種を使います。
ほのかに甘い香りがあり、魚のカレーによく使われます。
消化を助け、口臭を消す効果があるそうで、インドでは食後に口直しとして噛む習慣があるそうです。
私が大好きな「孤独のグルメ」でも、「三燈舎」という南インド料理のお店でミールスを食べた後、店員に促され、フェンネルシードを噛むシーンがありました。
味はあまり美味しそうな感じではなかったですが・・・。
確かにカレーに入っているのを噛んでしまった時は、好きな味ではなかったです。
ですが、ほんのり甘い風味がほしいので、少量入れるといい感じになります。
夏野菜でおいしくなるチェティナード塩チキンカレー 作り方
それでは作り方です。
まずは材料。
チェティナード塩チキンカレー 材料2人分
- 鶏もも肉 1枚
- 玉ねぎ 1/2個
- トマト 1/2個
- ピーマン 1個
- セロリの葉 1本分
- ニンニク 1かけ
- 水 50㏄
- 塩 小さじ1
- 砂糖 小さじ1/2
- 油 大さじ2
- レモン汁 大さじ1
- ホールスパイス
- 鷹の爪 1本
- クミンシード 小さじ1/2
- マスタードシード 小さじ1/2
- フェンネルシード 小さじ1/4
- パウダースパイス
- コリアンダーパウダー 小さじ2
- チリパウダー 小さじ1/4
- ターメリック 小さじ1/4
ピーマンは青臭い風味を出すために入れます。
シシトウ2本でもいいし、辛いのがお好きなら青唐辛子1本入れてもいいです。
セロリの茎の部分はカチュンバルというインドのサラダにしてください。
トマトやきゅり・玉ねぎなどのみじん切りと一緒に、レモン汁と塩で和えるだけで、このカレーにぴったりな付け合わせになります。
チェティナード塩チキンカレー 作り方
- 鶏もも肉は一口大に切り、パウダースパイスと塩、砂糖とあえておく
- 玉ねぎは粗みじん切り、ニンニクはみじん切り、ピーマンは5㎜幅くらいに切る
トマトはくし切り、セロリの葉は細かく切っておく - フライパンに油と鷹の爪を入れ弱火にかけ、マスタードシードを入れ、パチパチはじけるまで待つ
- クミンシードを入れ、少しおいてフェンネルシードを入れたら、焦げやすいのですぐニンニクを入れる
- 玉ねぎを入れたら強めの中火にし、塩少々入れて茶色く色づくまであまり触らず炒める
- 鶏もも肉を入れて、中火で色が変わるまで加熱する
- トマトとピーマン、水を入れ、煮立ったら蓋をして鶏肉に火が通るまで煮る
- 味をみて塩が足りなければ少しずつ足して、良ければレモン汁とセロリの葉を入れ、ざっと火を通したら完成!
水が少ないカレーなので、煮詰まりすぎないように注意!
水は最低限で野菜から出る水分で旨味が濃いカレーです。
トマトは水煮缶よりはフレッシュのトマトの方が断然いいです。
特に夏の旬のトマトは、太陽の光をたっぷり浴びて味が濃いので、ぜひ夏に作って食べてほしいです。
セロリは苦手な方はパクチーにしたり、三つ葉や大葉などでもいいと思います。
香りが強い葉っぱがおすすめです。
肉と野菜の旨味たっぷりのシンプルなカレー。
本当においしいので、ぜひ一度作って食べてみてください。
おススメです。
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